自心教
教典

自心教とは、自分と心の為に必要だと思う教えを説いているものだ。
その基本理念は、自分の事を考え、また他人の事を考える事にある。


 1.神仏などに頼るなかれ。行動を起こすは自分のみ。
 2.判断を妄信するなかれ、過信するなかれ。己であろうと人であろうと。
 3.正しいと確信する事ができるのであれば、間違いと思う節は無い。
 4.常に前を向け、上を見ろ。明日にはより良く、昨日よりもまた良く。
 5.必要なものを埋めていけ。進む先に必要な知識、技術、行動を。
 6.遠慮をすれば止まるのみ。必要ならば人に聞け、人に言え。

 7.不幸を不幸と思う事、それ自体が不幸である。そう思うからだ。
 8.人の事を考えぬは人としていかがなものか。人は時に役に立つ。
 9.人の心に背きすぎるは、人としていかがなものか。それは罪だ。
10.その体は他の生物によってできている。感謝と謝罪を忘れるな。
11.その姿は望もうとも望むまいとも、人によって形作られている。
12.偏りほど懸念すべきことはない。常に多用なものを使い見よ。

13.己の正しさが人の正しさである事は稀と思って、押し付ける事なかれ。
14.理解を得るためには理解できるようでなければ、人は間違いと言う。
15.無知と思いて事を思え。知らぬを知ろうと考え学べ。
16.迷ったのなら動いていけ、迷いがないなら考えよ。疎かにするな。
17.過程を埋める事ができるのなら、不可能ではない。できないのは諦めよ。
18.過去を悔やむは愚かなり、不変不動と敵わぬもの。学ぶべきを学べ。

19.もし殺されかけようとも、人を殺める事は悪だ。正義などない。
20.何もせずに何かを求める事ほど幼稚な事は無い。己が動け。
21.人間にとっては、心が全て。自分の心、人の心、心が全てだ。

 以上、21ヶ条。

なお、第21条以外は、改訂することを推奨する。
より分かりやすい表現があるのなら、第21条以外は全て、
その旨を大きく変えないように、その表現を変えるべきである。


聞いても分からぬ事は、自身で考えてほしい。
この教えもまた、一度自身で考え直して欲しい。

あと、至極、個人の願望であるが、人間の心には情があるべきだ。
認め許す事、思いやる事、愛する事、それらは人である事だと思う。

そして、付け加えるべき事がある。

これらを信じるべきではない、あるべきではない。


 2008/3/2 菅原考修